田舎暮らしと古民家

定年退職後は、都会を離れて田舎で静かに暮らしたいと考えている人も多いことでしょう。

田舎での生活では、かつてはログハウスなどが人気がありましたが、現在では伝統的な日本家屋（古民家）での暮らしに興味を持っている人が増えたようです。

いまや田舎暮らしと古民家探しは切っても切れないものとなりました。

やはり日本の伝統的な家屋には、現代風の住まいでは得られない「趣」があります。

太い柱・大きな梁・白塗りの壁・瓦の屋根などの、気候風土にあった素材はそのままにして、古民家をリーフォームして生活する方法も注目されています。

「田舎暮らしと古民家再生」というキャッチフレーズでリフォームを推進したり、他の地方から古民家を移築する業務を請け負う建築会社も全国各地に多く存在します。

古民家再生には坪あたり７０〜８０万円といわれていますが、５０万円程度で施工する会社もあるようです。

また、「田舎暮らしと古民家物件」を特集している不動産会社も多くあり、リフォーム済の物件を多く取り揃えています。

新たに古材を生かして建築する方法もあります。

古材は安価で手に入るため、移築よりはもちろんリフォームよりも安く住めることもあります。

古民家は、建築学的のみならず、民俗学的にも貴重なため、文化財としての要素があり、その古民家に住み続けるということは、文化の継承発展という点で、地元から大いに歓迎されることは間違いありません。